リビング用自作スピーカー

前回,練習用に書斎用のスピーカーを作成しました。いよいよ,リビング用のメインオーディオのスピーカーの製作にチャレンジです(…といっても,制作してから約1年が経とうとしています)。今回はTQWTという種類のスピーカーです。

前回の記事はこちら。

TQWTとは?

TQWTとは,Tapered Quarter Wave Tubeの略で,共鳴管の仕組みを利用したスピーカーのようです。「TQWT スピーカー 自作」で検索すると,たくさん解説ページが見つかります。

設計図

すみません。ちょっとテキトーですが,イメージはつかんでもらえるのではないかと思います。

材料費

いろんなサイトを参考にしながら,次のように設計しました。理論上は,基本共振周波数が約50Hzになるはず。

かかった費用は,ざっと次のような感じです。ユニットを固定する前面のみ,奮発して30mm厚のハードメイプルを使用。上面・側面は比較的柔らかい赤松集成材。底面と内部の仕切りにはラジアタパインを使用しました。

ユニットFOSTEX FF125WK 2個14,280
ターミナル FOSTEX P24B1,380
木材ハードメープル(146×790×30)2枚8,256
木材赤松集成材(910×1820×18)+カット代4,980
木材ラジアタパイン (400×1820×18)+カット代3,218
スパイクDayton Audio DSS3-BC2,310
合計34,424

なお,内部の配線や平型端子,吸音材用の水槽用フィルターなどは余っているものを流用。塗料も前回と同じOSMOカラーを側面と上面のみペイントしました。前面には蜜蝋ワックスを塗っています。

製作過程

ハードメープルは木材加工.comで購入。赤松集成材はコメリ,ラジアタパイン はグッデイで購入。木材のカットは全てホームセンターのカットサービスを利用。

カットした木材を,木工用ボンドで接着します。ハタガネが2本しかないので,1日に1行程しか進まない。時には,本の重みで接着することも…。ちなみに,木工用ボンドは24時間しっかりと押さえつけておけばかなりの強度で接着します。

書き忘れていましたが,前面のハードメープルの穴あけは,今回も自在錐です。板が厚く,しかも硬いので,とっても根気のいる作業でした。

配線と内部の吸音材は上写真のようになっています。吸音材は使いすぎない方がいいようです。

で,音はどうよ?

前回もそうでしたが,やはり定位がいい。低音はズンズンくるというよりも,心地よい自然な低音です。

その後,TEACのAL-503を購入して,このスピーカーをつないでます。最近のデジタルアンプって凄いですね。AL-503は音の解像度が高く,パワーも我が家のリビングで聴くには十分。今回のスピーカーとの相性も良いようです。PM-11S(Marantz)+703(B&W)からの置き換えですが,そんなに「物足りない」と感じることもなく,コスト等を考えると大満足です。